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今知っておきたい「サスティナブル」意味や各業界での取り組みは?

今知っておきたい「サスティナブル」意味や各業界での取り組みは?

「サステナブル」という言葉を聞いたことはありますか?最近だと、SDGsという言葉の方が主流でしょうか。「SDGsは聞いたことあるが、その意味までは・・・」こんな方が多いんじゃないでしょうか。「サステナブル」と言葉にするのは簡単ですが、その意味を実際に行動に移して実行していくのは難しかったりします。そこで皆さんにも「サステナブル」が何なのか、それを実践していくとどんな良いことがあるのか徹底的に解説していきます。

SDGsとは

SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称を指します。国連に加盟している193カ国が2016〜2030年のあいだで達成するために掲げた目標で、2015年の国連サミットで採択されました。

具体的にどんな目標なのかというと、大項目17つの目標とそれに連なる具体的な169個のターゲットから構成された目標です。例えば「貧困をなくそう」や「飢餓をゼロに」といった大きな目標があり、「2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。」という細かいターゲットが設定されています。

サステナブルとは

では、SDGsのうちの「Sustainable(サステナブル)」とは、どういうものなのでしょうか。日本語にそのまま直すと「サステナブル=持続可能な」となります。ただ、持続可能と言われてもピンときませんよね。

「持続可能」を一言で言い換えるなら「未来の世代も美しい地球で平和に豊かに、ずっと生活をし続けていける継続性」だと言えます。では、持続可能ではない状態とはどのような状態か。例えば、大気中に二酸化炭素が大量に排出されている状態もその1つです。また、「平均気温が上がり続けてとても人間が住める環境ではなくなってしまう」ことも「ずっと生活し続ける」とは真反対の状態です。このように、サステナブルとは「地球環境に左右されず、人々が安心・安全に暮らし続けることが出来る環境を守っていく」という意味合いを持ちます。

3つのSDGs 身近な例

「地球環境を守る」と言われると、非常に壮大で私たちに出来ることは何もなさそうな気がしてしまいます。しかし、実際はその真逆で、むしろ私たちの小さな行動の積み重ねがサステナブルな社会の実現に繋がります。ここからは、SDGsに私たちでも貢献できる身近な例を3つご紹介します。

①マイ〇〇持参

マイバッグやマイボトルが分かりやすいでしょうか。レジ袋やペットボトルは便利ですが、自然分解されず、環境中に残ってしまいます。海などでペットボトルやレジ袋などのゴミが大量に溜まっている写真や映像を見たこともあるのではないでしょうか。そのような汚染を防ぐため、マイバッグなどを持参するようにしてみましょう。

②食品ロス削減

食品のロスは、廃棄に大変なエネルギーを要します。そのため、二酸化炭素の排出に直結しています。また、SDGsの別の観点で見ると食が行き届いている地域とそうでない地域があることも問題です。この食品ロスは、飲食店からのロスがフォーカスされがちですが、実はほとんどが家庭からの廃棄なのです。解決策としては「買いすぎない」「使い捨て部分の活用」などが挙げられるでしょう。

③不用品の寄付

最近は、「断捨離」や「ミニマリスト」など物をなるべく持たないようにという考え方が普及してきて、特に不用品が増えてきている印象もあります。しかし、使わなくなった服や子供のおもちゃなど「欲しい」と思っている方もいます。最近では、フリマアプリなどネットで売買する環境も整っています。ぜひ検討してみてください。

SDGs 企業の取り組み

サステナブルな社会を実現するために、近年様々な企業がSDGsの取り組みに参画しています。その一例をご紹介します。

【企業事例①】資生堂

1つ目は、化粧品メーカーで有名な「資生堂」です。資生堂は、以前からバイオマス・再生PET・低温燃焼材など、様々な持続可能なパッケージを開発しています。現在は、2025年までに100%持続可能なパッケージの実現を目指しています。

【企業事例②】SMBC日興証券株式会社

2つ目は、「SMBC日興証券株式会社」です。「証券会社がSDGs?」と思われた方もいるでしょう。実はSMBC日興証券では、証券会社ならではの取り組みをしています。それが「エコファンド」の設立です。エコファンドとは、環境へ配慮しながら経営している企業に投資するための投資信託です。このように社会への貢献の仕方は様々です。

【企業事例③】イケアジャパン株式会社

最後は、おしゃれな家具類で有名な「イケアジャパン株式会社」です。イケアは、SDGs採択以前からサステナビリティ戦略を打ち出していました。大きな特徴は、サステナビリティ戦略を事業活動に組み込んでる点です。組織のゴールには、サステナビリティに関連する項目がズラッと並んでおり「温室効果ガス排出の削減」「売上に対するサステナブル商品の比率を○%」などが掲げられています。

最後に

既にSDGsが採択されてから5年以上が経過し、掲げた目標まで残り8年となりました。重要であるとは理解しつつも、効果が見えにくく、身近な活動から離れてしまう方も多いでしょう。1つ1つの活動の積み重ねが何よりも重要であることを理解し、普段の行動に移していきましょう。