私たちが普段、何気なく目にするCM。ついつい立ち止まって見てしまうものや、メロディーやセリフが脳裏に焼き付いて離れなくなるものもありますよね。では、思わず目を背けたくなるようなCMに出会ったことはありますか?この記事では、様々な理由で”放送禁止”の禊を受けたCMたちをご紹介していきます。可能な限り動画も載せていますので、どうか自己責任で…視聴してみてくださいね。
現代人は知らないかも!放送禁止になったCMまとめ
日産・セフィーロ
このCMが放送されていた1988年(昭和63年)は、昭和天皇の病状が深刻な状況になっていた時期。昭和64年の年明けには崩御されていますよね。そんなとき、日産・セフィーロのCMで「みなさん、お元気ですが」というセリフが「宮さん、お元気ですか」に聞こえるとのクレームが。「陛下が病気と闘っている時に不謹慎ではないか」ということで、放送が中止となったそうです。
TOYOTA・カリーナ
TOYOTA・カリーナのCMも、日産と同じ理由で放送中止に、キャッチコピーが「生きる歓び」だったことから、不謹慎とのクレームが殺到したそうですよ。
キリン・氷結
お馴染みの酎ハイ・氷結。大学生と見られる4人組が乾杯するというシーンなのですが、実は業界の常識として、酒類のCMには25歳以上のキャストを使うという決まりがあるのだそう。また、WebCMだった本作は、20歳以上かどうかを答えるだけで簡単にアクセスできてしまうことから、未成年に飲酒を推奨しかねないという判断を受け、放送禁止になったそうですよ。
エーザイ・チョコラBB
桃井かおりさんの放つ「世の中、バカが多くて疲れません?」というセリフが不評で、放送禁止になりました。このキャッチフレーズを考えたのが、数々のCMを担当しているコピーライターの神様・仲畑貴志氏だったことから、撮り直されたCMでは「世の中、お利巧が多くて疲れません?」に変更されたそうですよ。皮肉の効いた返しですね!
ペプシコーラ(1992年)
ライバル製品であるコカ・コーラを名指ししたCMがタブーとなり、放送禁止になりました。
ハウス食品・シャンメン
インスタントラーメンのCMだったのですが、母親が「私、作る人」そして父親が「僕、食べる人」と発しているセリフが「女性蔑視」とクレームが相次いだそうです。
ケンミン食品・ケンミンの焼きビーフン
薄暗い路地裏で、薄気味悪く微笑む子どもの描写。そして、あまり詳しく説明されない焼きビーフン。視聴者から「ただ気持ち悪いだけ」と苦情が相次ぎ、このCM以降、ケンミン食品ではCM放送を控えることになったそうですよ。
サンヨー・新テブラコードるす
所ジョージさんが手足を縛られ、赤い袋に入れられ首付近を縛られた姿が、障害者団体からのクレームを呼ぶ結果となり、放送が中止となりました。
日産・スカイライン
牧瀬里穂さんが放ったセリフ「男だったら、乗ってみな」という表現が、男女差別だと不評であり、放送禁止となりました。
アース製薬・ゴキジェット
殺虫剤のCMということで、リアルな害虫を再現した描写にクレームが殺到。「食事中に見たくない」「企業への嫌悪感が増す」との声が相次ぎ、以降はポップな描写に変わっていきました。
サントリー・BOSS
矢沢永吉さんのセリフ「夏だからってどこかに行くのやめません?」という言葉が、旅館経営者から業務妨害との声が上がり、放送されなくなったそうです。
ACジャパン・チャイルドマザー・チャイルドファザー
「産むだけで親になれるわけじゃない」という表現で、父親と母親が子供を虐待しながら、自身もおしゃぶりをくわえるというシーンがありました。これに、「重苦しくて、見ているだけで辛くなる」「おしゃぶりはやりすぎ」という声が殺到し、放送中止になりました。
日清食品・カップヌードルポーク
カップヌードル CMは、カップヌードルに入れられた豚がどこかへ連れて行かれる…という描写を見て「子どもがショックを受けた」という声が殺到し、放送禁止になったそうです。
NOVA
NOVAのキャラクターである「NOVAうさぎ」の耳を引き抜くという表現が、「動物虐待に当たる」と動物愛護団体からクレームを受け、放送禁止になりました。
田辺製薬・アスパラドリンク
CMのメインキャラクターだった「アスパラマン」を演じていた外国人俳優が、不法滞在で逮捕され、本国へ強制送還されるという出来事に見舞われ、CMもお蔵入りとなりました。
(株)ソニー・SIREN
有名なホラーゲームのCMで、15歳以上のプレイが推奨されていたにもかかわらず、15歳未満の子どもが起きている時間にも放送されており、苦情につながったそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?衝撃の理由で放送禁止になったCMが山ほどありましたね!過去のもので、もう映像が残されていないものもありますが、あなたはどう感じましたか?コンプライアンスの基準も年々変わっており、現代でも様々な放送内容に対するクレームが多いでしょう。万人受けとはいかないまでも、より快適で私たちの心に刺さるCMに、たくさん出会えたら良いですね。